英単語の覚え方ならこれ! TOEIC、英検、大学受験も楽勝

英会話も英語資格も英単語を覚えないとどうにもなりません。語源イメージでボキャブラリーを増殖させましょう。TOEIC900点突破も夢ではありません。

英単語が増える!語源イメージ (22) POST : 「置かれる」「位置」、「置かれ方」が大切です

22回 今回のキーワードは POST です。


post は ラテン語 ponere の過去分詞 postia に由来します。ponere は、 to place 「置く」 を意味する言葉です。この言葉から生まれた語幹には post の他に pose もあります。


post 「郵便ポスト」 は郵便物を集めるために 「置かれた」 設備ですが、「地位」 や 「部署」 といった position と同様の意味も持ちます。post には「支柱」という意味もありますが、こちらは別のラテン語 postis 「側柱」に由来します。post の形容詞は postal 「郵便の」、また postcard は「ハガキ」ですね。


position は[置かれたところ] なので「位置、地位、部署」などの意味を持ち、形容詞のpositive は [位置の定まった] から 「明確な、積極的な、前向きの」と言う意味になります。


pose は [置かれた姿] なので「姿勢、ポーズ、態度、提起する」となります。 posture も 「姿勢、態度、心構え」。 -ure は状態を表す接尾辞です。


compose は com [一緒に] + [置く] で 「構成する、作曲する」 です。composition は「構成」、 composer は 「作曲家」、composite は「合成物」となります。


dispose は dis [離して] + [置く] から「処分する、配置する」。 disposal は名詞で、「(不要物の) 処分」ですね。 expose  は ex [外に] + [置く] で 「さらす、露出する」 となります。名詞は exposure 「露出」です。もうひとつの名詞 exposition は 「説明、展示会、博覧会」 の意味になります。 万国博覧会 EXPO でおなじみですね。


impose は im = in [中に] + [置く] で、「 (税金などを)課す」と言う意味です。 oppose は op  [反対の] + [位置] で 「反対する」 を意味します。形容詞と名詞を持つ opposite 「反対の反対のもの」。名詞 opposition は 「反対、敵対」 を意味します。 opponent は人を表す接尾辞 ent = ant がついて 「相手、対戦相手」 を示します。


面白いのは皆さんご存知の プロポーズ で  pro [前に] +[置く] で 「プロポーズする」 です。 彼/彼女の目の前に指輪を差し出すイメージですね。但し propose には 「提案する」 という意味もビジネスを中心に大切です。proposal が名詞で 「提案」です。


これらの単語の仲間には大切な言葉 purpose 「目的」 もあります。やはり pur [前に、求めて] + [置く] で [前に置いて目指すもの] を示しているのですね。 熟語 on purpose は「故意に、わざと」。


suppose も大切な単語ですね。 sup (=sub) [下に] + [置く] で 「~と仮定する、推測する、示唆する」 を示します。 [話題を下に置いて検討する] という感じです。 supposed は形容詞 (過去分詞) で 「仮定された、考えられる」。


deposit は de [下に、離して] + [置く] で、「預金、手付金」 の意味になります。


英語の仕組みを理解し、身につけるうえで一番大事なことは、4大品詞と言える名詞、動詞、形容詞、副詞を、単語だけでなく 「句」 や 「節」 といったグループで把握し、また運用することです。


中でも 「副詞句」 「形容詞句」 を作るために欠かせない 「前置詞」 は、英語で preposition と言います。pre [前に] + [置く] で出来た言葉ですが、何の前に置くのかと言えばもちろん 「名詞」 です。つまり前置詞は名詞の前に置いて 「副詞」 か 「形容詞」 をつくるために存在する言葉なのです。これだけは忘れないでくださいね。

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